熱板溶着 (ホットプレートウェルダー)
熱板溶着はプラスチック溶着工法の中でも、古い溶着工法です。高い溶着強度、糸バリが出ない、消耗材が必要ない、大物部品の溶着が可能及びプロ-成形品も溶着が可能などの利点があり、応用例としては自動車部品のテイルランプ、バッテリー、燃料タンク、ウォッシャタンクなどが挙げられます。
熱板溶着とは?
熱板溶着の工程は熱可塑性樹脂の溶着する2ヶ所の溶着面に加熱されたプラタンを利用して溶融・溶着します。溶着されるプラスチックパーツ上の治具は加熱されたプラタンへと移動し、設定された時間溶着されるパーツに接触します。樹脂は溶融された後にプラタンは離れて、樹脂同士が加圧されて溶着が完了します。溶着部は分子結合され強力な溶着が得られます。水密・気密性にも優れています。
熱板溶着原理・作動
- 溶着されるパーツを治具に取り付けます。
- 加熱されたプラタンが治具の間に移動します。
- パーツはプラタンに接触し、お互いの溶着面は溶融を始めます。
- 加熱されたプラタンは治具から離れます。
- その後、パーツは加圧下で固化し溶着が終了します。
- 治具は戻り、溶着されたパーツを取り出します。
熱板溶着用治具
代表的熱板溶着機の治具です。左が上治具で右が下治具です。
熱板溶着設計
一般的な熱板溶着の3種類の設計が示してあります。