高周波型(300Hz)サーボドライブ振動溶着機 VW6700HF
デュケインでは振動溶着時に発生するバリを削減するため、小さい振幅でその分振動回数を増やす高周波型の振動溶着機を開発しました。一般的な振動溶着機の周波数は200-240Hzですが、高周波型では295-350Hzの周波数で振動させ、その分従来の0.5-1.8mmの振幅を0.3-1.1mmとすることによって、パーティクルの発生量やパーティクルのサイズを小さくさせることが可能になりました。
テーブル駆動は標準仕様のVW6700と同じ、最新のサーボ制御技術を駆使したシンクロナイズド・デュアル・サーボモーター(同期された二つのサーボモーター)によるテーブル駆動制御で、高速テーブル駆動と、高い位置精度、高い再現性を実現しました。
高周波型振動溶着機 Model VW6700HF 特徴
- 電磁振動ヘッド(周波数:295~350Hz)
- 高剛性4軸リニアスライド式リフトテーブル
- クラス最高レベルの剛性を持つ一体型フレーム構造
- チューブ型スチール製リフトテーブル
- 最大出力33.5kWのデジタル周波数可変ドライブ
- 最大荷重22 kNのサーボモーター駆動のテーブル
- 振幅、荷重、距離のリアルタイムグラフ表示機能
- 15型カラータッチパネル付工業用コンピュータ制御
- ワーククランプ、イジェクタ-、吸着などの治具の機構部の制御はタッチパネルからプログラム
- 標準で6個(最大10まで拡張可能)のワークセンサーに対応
- 6個の治具用ソレノイドバルブの制御に対応(12個のシリンダセンサーに対応可能)
- 2系統の吸着に対応
- 自動治具識別機能付き
- 多言語表示機能(日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、チェコ語、中国語から2種類選択)
- 治具周波数自動チューニング機能
- 設定可能な振幅は0.3~1.1mm
- 時間と距離の2種類の溶着制御モード
- 最大5段階で振幅と圧力を変更できるマルチステップ溶着制御機能
- 内部照明付
- セーフティライトカーテン(日本製)
- ロゴの色で装置の状態が分かるステータスインジケーター
- タッチ式サイクルスタートスイッチ
振動溶着機(バイブレーションウエルダー) VW6700HF
周波数の違いによる溶着状態の変化
周波数225Hzで溶着したPC材パーツの溶着部の状態。
溶け出した樹脂の周りにパーティクルが発生している。
周波数305Hzで溶着したPC材パーツの溶着部の状態。
パーティクルはほとんど無くなっており、溶け出した樹脂の状態は熱板溶着に近くなっている。
高周波型振動溶着機 Model VW6700HF 仕様
周波数 | 295-350Hz |
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最大出力 | 33.5kW |
最大荷重 | 22kN |
振幅設定 | 0.3~1.1mm |
上部治具重量 | 40-68kg |
最大上部治具寸法 | (W)1120×(D)510mm |
テーブルストローク | 500mm |
最大下部治具寸法 | (W)1320×(D)610mm |
前面開口部寸法 | (W)1400×(H)660mm |
オープンハイト | 630mm |
原点時テーブル高さ | 1040mm |
装置寸法 | (W)1909×(D)1348×(H)2215mm |
重量 | 3.5t |
電源仕様 | 三相AC480V 40A ※1 |
エア仕様 | クリーン・ドライエア0.5~0.6MPa |
※1:日本国内向けは三相AC200V用トランスがつきますので、電源容量は96Aとなります。