超音波フードカッター
超音波フードカットの利点
- 生産性の向上
- ダウンタイムの削減
- カット品質の向上
- 食材の鮮度維持の向上
- 多層食材や高密度の食材もきれいに切断可能
- ドライフルーツ等が入っている食材もきれいに切断可能
- 食材の刃への付着が少なく、衛生的な状態を維持
- カット部の水洗い可能
- 既存の設備への導入が容易
超音波の食品加工への応用技術
超音波は食品加工におけるカット、スライス、成形などの工程において、様々な食材で使用されています。
微細な超音波振動を行っているチタン製の刃でカットすることにより、切断時における食材と刃との摩擦が非常に少なくなり、きれいな切断が可能です。
また超音波振動の効果により刃への食材の付着も低減します。
超音波技術の食品加工への応用により、食材の価値を高めるだけでなく、清掃時間の短縮による生産性の向上や、切りくずの低減による製造コストの削減も可能になります。
超音波応用技術の分野において35年の歴史を持つデュケイ
ンは、お客様の用途に合わせた最適な超音波ユニットのご提案と、信頼性の高い製品のご提供を行っております。
超音波フードカッターの構成部品
iQシリーズ超音波発振器
iQシリーズ超音波発振器
供給電源(単相AC200Vまたは100V、50/60Hz)を20、30、40kHzの電気信号に変換して振動子へ出力します。
出力する電気信号は使用する超音波スタック(振動子十ブースター+ホーン)の共振周波数になるように、自動的に出力する周波数を調整します。また供給電圧の変動や負荷変動が発生しても、常に一定の振幅を維持するラインレギュレーション、ロードレギュレーションを搭載しており、安定した超音波発振を行う事ができます。
自動機での使用を考慮し、エラー出力やオーバーロード出力など制御に必要なI/O信号を完備しています。
発振器はパネルマウントが可能な縦置き型も準備していますので、装置の仕様に合った設置方法がお選び頂けます。
防水型振動子
防水型振動子
振動子は発振器から出力された電気信号を内部の圧電セラミックによって機械的な振動に変換します。超音波振動の大きさ(振幅)は、20kHzの場合で 20μn(P-P)になります。
フードカットに使用する振動子は、防水仕様になっています。
一般的な生産時には、内部のエア冷却が必要になりますので、冷却用エア継手も付属しています。
ブースター
ブースター
超音波スタックを保持する部品で、またこのブースターで振動子から出力された振動を増幅または減衰させて超音波プレード(ホーン)に伝達します。
ブースターの材質は化学作用を起こさず、腐食に強いチタンを使用しています。
必要な振幅に合わせて7種類の増幅率から最適なものを選択します。
超音波ブレード(カット用ホーン)
超音波ブレード(カット用ホーン)
チタン製のカット用ホーンは、用途に合わせてギロチン形状やスリット形状のものがあります。
ライン仕様に合わせて幅や形状を最適に設計、製作しています。
使用するチタン材は、化学作用を起こさず衛生面、安全面においても問題ありません。
刃の長さ(高さ)はカッ卜する食材の厚みに応じて半波長タイプと1波長タイプがあります。またスリット仕織の場合には、1つのホーンに復数のスリット用ホーンが取り付けられたコンポジット型もあります。
超音波カットデモ機完備
デュケインでは正確な超音波カットを行うため、専用のデモ機を準備しております。
2軸モータードライブによるカット停止位置、カット速度、送りピッチ、送り速度、カット回数の制御が可能で、より実際の生産ラインに近い状態でのカットテストが可能です。
タッチパネル上で位置や速度の設定を簡単に行うことができ、定ピッチでの送りによるカットサンプル作製を行うことができます。
対応可能な食材のサイズは、幅250×長さ200×高さ60mmです。
食材を送付して頂くか、持ち込んで頂いてテスト致しますので、お気軽にご相談下さい。
超音波フードカットサンプル
ケーキ
ケーキ
チーズ
ドライフルーツ入り菓子
ピザ
加工肉